死後硬直でアリバイ工作をすると直腸温度と相反する(笑)

死亡推定時刻の算定がよく判らなくなる

ミステリーを書こうとすると、死亡推定時刻の算定がよく判らなくなる(私だけ?)。

死後硬直と、直腸温度、一定期間を過ぎた後だと腐敗の度合いなんかを見ているらしい。

 

で、何がわからなくなるかというと、死後硬直の出方と直腸温度の下がり方を併用した時に相反する結果が出るという事。

 

死後硬直は、顎の関節、大関節、抹消関節の順で固くなっていく。

夏だと、全身が硬直するまでに、12時間程度。

冬だと、24時間程度。

つまり、外気温が低いと、硬直までに時間がかかる。

そこから、死亡推定時刻の算定はできる。

 

直腸温度は、死亡後徐々に下がっていく。

24時間で20度前後まで下がる、らしい。

これは、当然、外気温が低いと直腸温度の下がり方は早くなる。

夏だと、下がり方が緩やかになる。

 

これが一緒になった時にどうなるか。

 

直腸温度と死後硬直を同時に見ると

死後硬直は、冬だとゆっくりでる。
直腸温度は、冬だと早く下がる。

夏だと、死後硬直は早く出る。
夏だと、直腸温度はゆっくり下がる。

……相反するじゃん!! ってなるのは私だけなのだろうか。

 

例えば、死後硬直をずらすのに、遺体を冷やして死亡推定時刻を誤認させる場合。

遺体を冷やすと、死後硬直の出方が遅くなる。

本来は、死亡4時間で硬直が顎関節~大関節に至る。

遺体を冷やしていると、死亡5時間~6時間で大関節の硬直が始まる。

なので、遺体を冷やすと、死亡推定時刻を実際よりも後の時間に誤認させることができる。

でも、直腸温度は、早く下がるから、死亡推定時刻は、実際よりも早く誤認される。

え……、皆さんどうしてるの?

 

直腸温度は、無視される?

サスペンスの2時間ドラマとかだと、死後硬直がこうだから、死後〇時間。

いや、遺体を冷やして、アリバイ工作したんじゃないか?

だから、実際は死後〇時間。

殺害時間はもっと早い!!

って、直腸温度は逆にでるじゃん。

 

直腸温度は、無視されるの?

 

いや、実際創作するときは、「死後硬直がどうのうこうので死後〇時間」じゃなくて、「検視の結果、死後〇時間」って書き方するから話は進むんだけど……。

しかも、死後硬直を使ってアリバイ工作でもしない限り、直腸温度の問題は出てこないんだけど、気になったからしょうがない。

 

ミステリーを書く時には、死亡推定時刻は上の様に「検視の結果……」でいいから、死後硬直すら必要ない。

で、本当は、もっと精密な時間を算出できるけど、幅を持たせたりする。

「死後〇時間~〇時間といったところです」って。

 

各ミステリーを紐解くと……

これ、やったことないし、やるつもりもないけれど。

多分、各種死亡推定時刻の明記されているミステリーを紐解くと、死亡後の経過時間はほとんど変わらないのに、作者や話によって算出される時間の幅が大きかったり小さかったり。

ってのは、ありえそうなことだよね。

いや、それが悪いという話ではない。

先に書いた「リアリティ」についての記事の通り、そういう話なのだから、それでいいと思うのです。

 

もちろん、個人の感想です。

自分の創作に対する、あらかじめの言い訳でもある(笑)

 

この記事の本の紹介は、以前も掲載した「ミステリーの書き方」を。

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